どうでもいいものは普段着でも着ない
オシャレ、というと、特別なときのもの、いざという時にバシッと決めるもの、と思っている方も多いように思います。
その証拠として、クローゼット診断でクライアント様のお洋服を拝見すると、「これはどうでもいい時に着る用」「これは近所用」としてお持ちのお洋服が、素敵なお洋服よりもたくさんお持ちなことがあります。
「そのお洋服は気にいっていますか?」「着ていてテンション上がりますか?」とお聞きすると、「いや、全然気にいってはないけど、便利だし・・・」というお返事がよく返ってきます。
オンラインクローゼット診断が最近人気。気付いたのですが、洋服が多い方って、普段着るものと頑張っておしゃれする一張羅でレベルを分けてる。
自分をブランド化するということは、いつでも自分らしい装いをすること。
手を抜くための洋服を持つのをやめれば、自分のレベルも上がるし洋服も減る。— 正田美鈴│自分ブランドイメージコンサルタント (@miroirtokyo) March 29, 2020
これ、ちょっと補足しますが、「普段着るもの」「お出かけ用」と分かれててもいいのです。
問題なのは、「どうでもいい洋服」「いざという時に素敵に装える洋服」が分かれていて、普段「どうでもいいもの」をよく着てしまうのが問題なのです。
その一例です。
書いていいと言われたエピソード。
彼氏募集中なのに長時間着る仕事着は手抜きでほぼスッピン。通勤や会社、寄り道で彼氏候補いるかもしれないのに!
買い物同行で買った似合う洋服いつ着てるのか聞いたら、友達とのアフタヌーンティーのときだけ。お茶会用の洋服とか貴族がやることです、それ。— 正田美鈴│自分ブランドイメージコンサルタント (@miroirtokyo) March 29, 2020
このクライアント様は、お買い物同行のときは、お仕事のときにも着られる観点でお洋服をいくつか買われていたはずでした。
しかし、実際は、月に1回程度のお友達とのお茶の時の「とっておき着」になっていました。
普段着に、何も似合わない、好きでもない、どうでもいいものを選ぶ必要はなく、普段着でも、着心地よくて似合っていて、好きだと思えるものをどんどん着た方がいいと思います。
普段やっている行動が表に出てしまう
お気に入りは、すごく気を使いますよね。
だからこそ、多少適当に扱ってもいいような洋服が「ラク」だし、普段は着たくなるお気持ち、よくわかります!
でも、そういうものを着ていると、逆に「適当にモノを扱うこと」に慣れてしまいます。
反対に、お気に入りは汚さないように、シワにならないように丁寧に扱うので、日頃から丁寧な所作が身につきます。
オシャレは普段に落とし込んでこそ、その方がいつでも魅力的で輝くし、自分に自信も持てる。
「何かあるときだけ頑張る」特別なものではない。
チャンスはいつでも転がっているから、普段から最高の自分になっていた方がいい。— 正田美鈴│自分ブランドイメージコンサルタント (@miroirtokyo) March 30, 2020
もう↑が何より今回言いたいことです。
いざという時だけオシャレしようと思っても、その方の魅力は全部出せないと思います。
なぜなら、普段からやっていることは、必ず外ににじみ出てしまうからです。
普段から最高の自分になっていることで、魅力はどんどん磨かれていくと思います。
もったいないと着ないでいると、いざという時に着慣れない
ちなみに、高い洋服を買っても、もったいなくて着ないとか、いざという時にしか出番を持ってこない方もいらっしゃると思います。
しかし、洋服は持っているだけでオシャレになる訳ではありません。
洋服は、着続けることで、だんだん着慣れて、自分にフィットしてくるものです。
学生服や新入社員のスーツは最初はなんだか初々しくて着られている感が強いのに、いつの間にかサマになっている、それと同じです。
また別のクライアント様のお話ですが、普段全身ユニクロ、でも、ユニクロ系があまり得意ではないタイプの方でした。
レッスンして、リーズナブルなお店でお買い物同行して、普段から着られて、似合うものをたくさん手に入れてワクワクされていたはずですが・・・
全然レッスンとは別の機会に、ある社交の場でお会いしたのに、その方は全身ユニクロでした。
ショッピング同行で買ったお洋服はリーズナブルでも、高見えして、きちんとしたお出かけにも対応できるものです。
「まさにこういう時にあのお洋服着ればよかったのに、なぜ着なかったのですか?」とお聞きしましたら、「汚したら嫌だから」とお答えされてしました。
そう、普段から着ていないと、「もったいない精神」が出ちゃうんですよね。
大人はそんなにひどく汚すようなことはありません。
汚したとしても、お洗濯やクリーニングで落とせます。
特別、特別、と思いすぎてしまって、いざとう時に着る勇気が出なくなっちゃいます。
ずっと着慣れないままだと、自分が更新できません。
オシャレとは、普段からそばにあるもの。
ぜひ、特別な日だけではなく、普段から何ができるかな?と取り入れていただければと思います。
NYのマダムたち。ここまでいかずとも、普段から楽しみたいですね!