Mさん(53歳・主婦)はアヴァンギャルドタイプです。
アヴァンギャルドタイプはシンプルすぎるものが苦手です。
デザイン性があるもの、コントラストの強い色の組み合わせなどが得意です。
とはいえ、誰しもがいつでも超個性的で変わった格好をしなければならない訳ではありません。
人それぞれにキャラクターもライフスタイルも好みも違いますしね。
言われたとおりに装うのではなく、客観的に得意で似合うという情報を利用しながら、自分らしい塩梅を見つけるのが、本来のゴールですよね。
多くの方が、「自分らしい塩梅を見つけること」をやっていなくて、ごく一般論の診断結果どおりに装ってしまうのは、個性が消えて、結果量産型ファッションになるので残念だな、と思います。
さて、大人世代であり、きちんとした性格のMさんは、ファッションは綺麗にまとめたいタイプです。
その一例として、Mさんとのショッピングの様子をご紹介したいと思います。
こちらは最初にお会いしたときとのビフォーアフター。
レモンイエローのセーターは良いですが、スカートのサイズがちょっと大きめでした。
似合うお洋服の大きな鉄則は、サイズを合わせることです。
サイズが大きいものを着ていると、太って見えやすいです。
特に小柄で華奢なMさんは、妥協をせずにサイズ探しをすることが大切です。
身幅もダボッとして、丈も長いと小柄な方はずんぐりに見えてしまいやすいのですよね。
小柄な方でも、サイズを合わせれば、ロングスカートも素敵に着こなしていただけます。
ビフォーのお写真とアフターのお写真の数々を比べてみると、より下半身がすっきり見えると思いませんか?
小柄だと洋服がない!というお声も聞きますが、普通のショップでたくさん見つけられます。
私も150cmですが、デパートのSサイズショップで買ったことはなく、ごく普通のショップで見つけています。
あります、あります。探しましょう。
アフターはパープル系のワントーンコーディネートにアクセントのファーをプラス。
お得意な色を全身に使うことで、華やかさはピカイチです。
ファーがないとちょっとシンプルすぎるので、装飾を兼ねてファーがある方がいいです。
しかも暖かいですしね!
他のパターンです。
左:アヴァンギャルドタイプは、ひとくせあるトップスもお得意です。
こういう袖口にファーがあるものも大得意。
ニットのタイトスカートと合わせて甘さを抑えます。
右:個性的な柄も得意です。トップスもシンプルながら袖口にブルーのラインがあるもので普通すぎないものを合わせると、よりアヴァンギャルドタイプらしくなります。
左:ボーダーもシンプルすぎないマルチボーダーで。
大人は柄を個性的にしたら、デザインはシンプルで綺麗なものにすると良いですよ。
ネックラインがこのニットはとてもきれいで美しいですね!
右:デザインがシンプルな場合は、ポイントとなる色を使います。
洋服にあまりポイントがないので、小物で変化をつけたいですね。
スカートが短いので、ブーツ合わせたい。
今なら筒がまっすぐなブーツを。ブーツのときは黒タイツにしないで履いてもらいたい!
バッグはスタッズがあるもので少しハードさを出したいです。
アヴァンギャルドタイプは、「普通の大人はシンプルであるべき」という思い込みを外し、どこかに思い切りの良さを入れるのがポイントかな、と思います。
Mさまもとても真面目な方ですが、きっと、もっと自由にしていいんですよ、とご自身にOKを出して、のびのびやっていくことが、ファッションにおいても、人生においても大切なテーマになっていくのかもしれません(^o^)