Aさん(43歳・専門職)は、コンサバティブタイプです。
新しいファッションに変えたいなら、見るお店を変えるべき
診断後は、似合う”色”を選ぼうと意識されてはいたのですが、自信を持ってお洋服が選べず、間違って買っている気がする・・・とおっしゃっていました。
Aさんが選んだお洋服に違和感を感じていた大きな原因は、印象分析的に苦手なルーズなカジュアル系を選ばれていたことでした。
「自分らしく似合うもの」は、自分が本来持つ雰囲気(Aさんの場合、コンサバティブタイプという雰囲気)から大きく離れすぎないことが何より大きなポイントです。
ここが離れすぎていると、例え似合う「色」だけ変えようとしても、しっくりくることはありません。
Aさんの場合は、そもそもご覧になっていたショップ自体がご自身のファッションタイプ的に難しいお店だったことが原因でした。
テイストが違うものしか置いていないお店でいくら探そうとしても、似合うものは見つからないのです。
Aさんだけでなく、ショッピング同行では、私が次々、これとこれが似合うと思います、と言っていくと、「え、これですか・・・?」とおっしゃるクライアント様がとても多いです。
なぜなら、その方にとって、そのお洋服は今まで見向きもしなかった、未知の世界だったからだと思います。
でも、本当は、そっちの世界に移ってなきゃいけないんですね。
思うに、きっと多くの方は、「自分が今まで見聞きしてきた情報の中だけで、似合うものを探そうとしている」のではないかと思うのです。
今まで行ったことがあるお店の中から、似合いそうなものを探していませんか?
今まで読んでいた雑誌で、「こういう感じのお洋服かな?」とイメージしていませんか?
そもそも、印象タイプが今まで着ていたファッションと違っていた場合は、読むべき雑誌も、行くべきお店も全部変えなきゃいけないということです。
Aさんは「今までこういうお店はチェックしたことがなかったです」とおっしゃっていました。
コンサバティブタイプは、OLターゲットのオフィス系に強いブランドで、似合うものが格段に見つけやすくなります。
でも、「主婦だし、オフィスファッションは関係ないし」と思っているとなかなか覗く機会がなかったお店かもしれません。
しかし、そういうお店のカジュアルユースのお洋服は、適度にキレイめが保てる絶妙なバランスのものがたくさん見つかります。
雑誌も、こなれ系カジュアルの専業主婦ターゲット雑誌よりも、働くOLやワーママターゲットの方が参考になると思います。
(最近は、コンサバタイプさんには丸々全てが参考になる雑誌は少ないですが・・・)
今まで自分と関係ないと思っていた世界にも視野を広げると、似合うものはとても探しやすくなると思います。
高身長コンサバティブタイプのご提案事例
まず王道のスカートパターン。
普段、パンツばかりだそうですが、せっかく足が細くてキレイなので、スカートにも挑戦していただきました!
ワンピースって、1枚ですぐキマるから実は楽ちんアイテムなんです。
ニットワンピにシャツワンピと、さらっと着られるのにきちんと感があるデザインは重宝します。
ごく普通になりがちな、無地のトップスと無地のスカートの組み合わせも、その時の流行デザインをトップスに持ってきて、お得意なキレイカラーを入れると素敵に着こなせます。
きちんと感があると、Aさんの品の良さという魅力が見た目にも引き出されますね。
余談ですが、Aさん緊張すると肩が上がるのですが、背中を鍛えると、肩も上がらなくなって、より美しいスタイルが引き立ちますよ。
パンツの場合。
一番左は、お手持ちのパンツを使ったコーディネート。
細身のパンツの場合は、トップスに少しボリュームがある方がバランスがよいです。
カジュアルなトップスを選ぶコツとしては、「ブカブカ」「ゆるゆる」に見えるものではなく、身幅はちゃんと合っているけど、袖などにゆとりがあってリラックス感がほんのり見えるもの、です。
生地感も大切です。
ここでコンサバティブタイプは、カジュアルな天然素材は持ってこないのがコツです。
Aさんは身長も高いので、ほどよい太さのワイドパンツもサマになります。
袖にフリルがあるトップスと、華奢なデザインの靴で、マニッシュに寄せすぎないようにするのがコツです。
この場合は、ベルトした方がいいかなー。(お店にいいのがなかった)
青いワイドパンツは、実はフルレングスで着る丈感なんですが、Aさんの細いウエストのサイズに合わせると丈が短くなってしまいます。
身長でサイズを合わせると、ウエストはぶかぶか。
普通だったら、丈を重視して、ウエストを詰めてお直ししたりするのですが、ウエストサイズで合わせた場合の丈のこの短さが、かえってかしこまりすぎない絶妙なカジュアルさを醸し出しててすごくよい!
ということで、少しカジュアルに寄せたいAさんには、ウエストでサイズを合わせてそのまま着ることをお勧めしました。
このように、着てみると意外といいバランスになることもあるので、とにかく試着してみるのは大切です。
私みたいな低身長は、丈を切らなくてもスーパーロング丈として、それなりにサマになるなら、そのまま着たりしますね。
Aさんは、このパンツの色にも、こんなに鮮やかな青!?とびっくりされていましたが、真っ青はネイビーみたいな感覚で着られるので、意外と使いやすいのです。
Aさんも履いてみるとしっくりきたようで、すぐに気に入って下さっていました。
とっても楽しかった!!と最後におっしゃって下さいましたが、新しい自分を発見するって本当にワクワクしますよね。
Aさん、この時の選び方のコツを活かして、たくさん上品で大人な「自分らしいファッション」を楽しまれて下さいね!