前回、メイク編でもご紹介したMさん(29歳・会社員)のショッピング同行の事例です。

自分の魅力と正反対のファッションでオシャレに見せることは難しい
Mさんのお悩みは、おしゃれにしているつもりが地味に見えたり、大人しく見られやすいことがお悩みでした。
もともとシンプルファッションがお好きなMさんですが、Mさんの魅力をもっと引き出すには、印象タイプフェミニンらしい女性らしくて華やかな雰囲気をもっと取り入れたいところ。
フェミニンタイプの小柄な方は、甘めファッションは子供っぽくなるのではないか?と心配されて、真逆のシンプルクールを目指していて、なんだか地味かも・・・とお悩みになるパターンはとても多いです。
自分が得意なものと真逆の雰囲気は、頑張りに見合った結果を得ることが難しいのです。
似合う雰囲気をうまく使いこなすことこそが、オーラがある自分らしいファッションの成功の秘訣です。
それは、Mさんの例をご覧いただければ、ご納得いただけると思います。
ショッピング同行の本来の目的とは?
お買い物同行は、自分が選ばない目線でお洋服を選ぶ、というところにポイントがあります。
よく言われるのは、
「自分では絶対選ばないタイプのアイテムだった」
「こんなお店、入ったことなかった」
というお言葉ですが、「ファッション診断を受けて、頑張っているけど変わり映えがしない」とお悩みの方は、今までよく行っていたお店しか見ていなかったり、今までの自分と同じ洋服の選び方をするから、変化できていないというケースは多いです。
思い切って、お店を変えたり、今までと全く違うものを手に取ることは、価値観を広げる大事な作業かな、と思います。
小柄なフェミニンタイプのファッション例
Mさんは加えて、身長が150cm前半でしかもかなり華奢なので、お洋服のサイズ選びが難しいのですが、お顔も小さく、スタイルは抜群なので、サイズ感をきちんと合わせることで、体型がスラっとして、大人っぽく着こなすことができます。
ここのショップは、パンツはSSサイズからあるので、華奢な体型の方も安心です。
サイズさえ合わせれば、ワイドパンツもロングワンピースもバランスよく着こなせます。
バランスが難しいのは、合わないサイズを選んでいるからです。
どうしても既製品で難しい場合は、お直しをするという手段もあります。

「似合うものを身に着けた自分」に見慣れる
Mさんが本来大得意だけど、今まで全く選ばれていなかったパキっとしたヴィヴィッドカラーにも挑戦。
今まで色物をあまり着ない方は、最初戸惑われたりするのですが、まずはこういう華やかな自分に見慣れることです!
地味な自分に見慣れていたらもったいないのです。
これは、もう、ひたすらに「似合うものを着た自分」を続けていくしかないです。
ここで、躊躇して、また元の「地味な自分」に戻ってしまうと、いつまでも過去の自分から抜け出せません。
やっぱり似合う色の効果は最高ですね。
もし、いきなりヴィヴィッドカラーは抵抗があるという場合は、パステルカラーなど、これならいけるかな?というものから慣らしていかれるとよいと思います。
一番左は、会社にも着ていきやすいものをチョイスしてみました。
着ているとすぐ慣れるので(たくさんの人を見てきましたが、本当にすぐ慣れます!)、最初の一歩だけ、頑張ってください(*^^*)
いつもの服の印象を変えるほんのちょっとした工夫
こちらは、Mさんがファッション診断にお越しになったときのファッションです。
1分くらいで即席に工夫した状態との変化です。
シンプルカジュアルが得意な方だったら、左側のこのコーディネートで完璧です。
でも、このコーディネートの仕上げがMさんの良さを引き出すものではなかったので、お悩みにつながっていたのです。
フェミニンタイプの方は、直線ラインの印象が強いものだったり、全体が無地すぎると、地味な印象や硬い印象になりやすい特徴があります。
Mさんは、「女性らしさ」がとても大切なキーワード。
コートを女性らしいデザインのものに変えれば簡単ですが、コートのような大物は値も張りますし、既に持っているコートは、できればそのまま活用したいですよね。
そこで、即席でできる工夫としては、太めのベルトを使って、Xラインを作ることで、直線的なまっすぐラインに変化を持たせます。
(今回は即席で有りものを使っただけなので、ベルトの雰囲気は無視しててください。実際はもっとちゃんとコーディネートに合うベルトを使います。)
このコートは張りがあるのでちょっとむずかしいですが、もっと柔らかい素材のものであれば、裾をもう少し広げてふんわりさせたり、袖をまくったりするともっと良くなります。
靴も変えました。
足元の印象も、全体の雰囲気を大きく左右します。
フェミニンタイプは、マニッシュな印象が強いものより、女性らしいデザインのものに変えるだけでも、雰囲気がだいぶ柔らかくなります。
同じお洋服でも、着方や小物を変えるだけで、自分に合う雰囲気に近付けられます!