あるクライアント様のファッションタイプは、シンプルでクールなファッションがお似合いになるアーバンタイプでした。
しかし、個性派モードファッションがお好きで、ワードローブ診断で「どう着こなしたらよいか難しい」とお持ちになったお洋服は、とってもビックシルエットだったりと、形がかなり個性的なブランドのものでした。
また、こちらのクライアント様のスタイルアップの法則からすると、体に付かず離れずジャストサイズで着ると良いタイプで、だぼっとしているのは苦手なシルエットです。
じゃあ、それは着てはいけないのかというと、そうではありません。
個性派モードファッションが好き、というところがクライアント様の個性です。
そういう「好き」や「個性」は大切にしていきましょう。
では、どうやって着こなしていくか、ですが、デザイナーの世界観がはっきりしているブランドは、そのブランドの世界にどっぷり浸った方がかえってオシャレです。
自分のスタイルがよく見えるか?とか、自分の雰囲気に合うのか?といったことは考えなくてよいと思います。
通常は、自分があくまでも主役であり、洋服は自分を引き立てる脇役です。
しかし、個性的なブランドのお洋服は、自分が脇役で洋服が主役になっていいのです。
そのデザイナーの意思をリスペクトして、そのまま表現すればいいと思います。
ですから、ハイブランドを始めとしたデザイナーの個性が強いブランドを着るなら、それが作られた背景やデザイナーの思いは知っておいた方がいいと思います。
デザイナーの意図を無視して、中途半端に普通のアイテムと組み合わせたり、日常生活に着られるようにおとなしく着こなそうと思ってしまうと、その洋服は個性を失い、ただの難しいやっかいなアイテムになってしまいます。
もともとそのブランドがお好きだということは、その世界観にどっぷり浸ったほうが自分もとてもテンションが上がると思います。
こちらのクライアント様は、メイクでお顔のパーツをはっきりさせることで、よりモードな世界観を表現できやすくなり、お洋服の個性にも負けずに着こなすことができました。
とことん、ブランドの世界観を楽しんでくださいね!