クライアント様データ
Sさん(29歳・専門職)
パーソナルカラーデータ:青み強い程得意/中彩度/濃い
体型データ:Vタイプ
印象タイプ:アーバン
自分ブランド確立コースで、しっかり自分軸を見つけて、自分らしいファッションを完成させようとされているSさん。
身長が高くて、スポーツマンのようなスラッとした体型で、女性から見ても惚れ惚れするかっこよさ。
ご本人が持っていらっしゃる素質もクールでマニッシュな印象タイプですが、Sさんご自身もかっこいいファッションがお好きとのことでとことん極めていきたいですね。
どのメソッドでパーソナルカラーを診断するかはとても大事
余談ですが、Sさんは、別のところでパーソナルカラーを夏と診断されていましたが、薄い濁りカラーがとても苦手です。
このようなカラーを身につけると、存在感が薄くなってしまいます。
これは見て一目瞭然でしたね。
パーソナルカラー診断は、私は自分で見て判断できる必要が大きいと思っているので、ご自身で見て変化がわかるような布で比較し、解説しています。
一般的なフォーシーズンでは、そのグループに収まらない方は、「強いて言えばここ」という判断をされがちなのではないかな、と思います。
Sさんは、鮮やかすぎる色も苦手なので、冬より夏と判断されたのでは?と予想しますが、グレイッシュな色も苦手なので、ぴったり夏にはならないですね。
ケバくならないようなパーティーメイクのコツ
Sさんは、普段はそんなにメイクをされないそうです。
この雰囲気もさっぱりしていて素敵ですが、アーバンタイプっぽい都会的な雰囲気をメイクで出すと別の魅力も引き出してくれます。
また、ご年齢的にも、結婚式の出席などが増えて、フォーマルに装う機会も多くなりますよね。
しかしここでSさんのようにマニッシュなタイプの方がお悩みになるのが、「フルメイクをすると、ケバくなってしまって似合わない」ということ。
実はケバくなってしまうのは、原因があります。
- 色が合っていない
- 「足すべきところ」「引くべきところ」がズレている
これは、雑誌やテレビ、メイクカウンターなど、自分の顔の骨格や顔の印象を無視したメイクをしていると起こりがちです。
Sさんの場合は、これまで、パーソナルカラーを夏と言われたときの選び方で、グレイッシュな色やスモーキーな色が多く見受けられました。
この場合は、派手に見えることはありませんが、顔が沈み、ダークで怖い印象になりやすいです。
ちなみに、自分のベースと別の色は浮きやすいので派手なメイクをしているように見えます。
チークはやや黄みがかっている色をお使いだったので、にじむような血色にはなりにくく、「チークしてます!」という主張が出やすいです。
若い頃は、それもまたかわいかったりするのですが、クールでかっこいい印象にしたい場合は、かわいい雰囲気はちょっとズレて感じやすいと思います。
今回は、ご自身の血色のように馴染む青み寄りの色を選んでいます。
また、濃い色が得意だからといって、目元も口元も全部濃い色で仕上げればいいわけでもありません。
今回は、普段の印象からあまりかけ離れない程度に、濃い色はあまり使わずにやりすぎ感がない程度の華やかメイクに仕上げています。
一重まぶたのメイクはひとそれぞれ
一重まぶたの方は、アイラインを太く引くべきとか、締め色を幅広くと言われることもありますが、それは全員には当てはまりません。
Sさんのように、クールな印象を活かしたいときは、あえて一重の印象を崩さない方が素敵に仕上がります。
かえって、ゴテゴテにアイメイクしてしまうと、それがケバく見えてしまうこともあります。
まぶたも重くならないように、薄めの色でサラッと色づけるくらいがよいです。
これがパーソナルカラーだけに囚われていると、しっかり色づくものなどにしがちです。
メイクは、洋服のパーソナルカラーがそのまま当てはまる訳ではないので、色んな要素を加味しながら、バランスを見てベストな色選びをする必要があります。
また、Sさんは、二重のような線が片方の目だけにあって、左右のズレが気になるとおっしゃっていたので、薄いブラウンのアイラインでダブルラインのように引き、二重の線をもう片方にも書いてバランスを整えています。
メイクを教えていて、本当にメイクの方法は、人によって千差万別だと思います。
人に合うメイクが自分に合うとは限りません。
そのためには、自分の顔の特徴をしっかり把握し、自分の顔だと何がベストか?をしっかり分析する必要があるな、と思います。