クライアント様データ
Yさん(38歳・専門職)
パーソナルカラー:青み/鮮やか/濃い
印象タイプ:フェミニン
お悩み:
- 今までの服装がちぐはぐな感じがするけど何を着たらいいのかさっぱりわからない
- メイクもしてもしなくても代わり映えがしない気がする
- 綺麗なお姉さんになりたい!
ということでした。
色は、見た目のイメージだけで選ばない
【ビフォー】
Yさんは、実はこのようなベージュが一番苦手なタイプ。
お疲れ顔に見えてしまったりします。
薄いメイクをされていますが、この状態でもお顔立ちはハッキリしていらっしゃいますが、どこか寂しげな雰囲気ですね。
Yさんの素材の良さはもっともっと活きるはずです。
私がこのお仕事をしていて思うのは、かなりの方が、よかれと思って、落ち着いた濁りのある色をよく選ばれているという事実。
ベージュやグレー、スモーキーピンクやマスタードイエロー、カーキなどです。
皆さんが、口を揃えておっしゃることは、「大人だから落ち着かなきゃと思って」というセリフ。
色自体のイメージでお洋服を選んでしまうんですね。
確かに、色自体にも、ある程度共通したイメージってあるんですよ。
黄色は元気なイメージだから子供のものによく使われているし、ピンクは優しい女性らしいイメージとか。
しかし、「色自体の印象」と「自分が身につけたときの印象」は違うんです。
Yさんの場合は、ベージュを身につけると、”落ち着いた印象”ではなく、”疲れて見える、寂しげに見せる”損な印象になってしまうのです。
(ちなみに私も同じタイプですが、それに加えて私は「老ける」「ダサく見える」が加わる。すごく損!)
自分にとって、「損に見せる色」は、よほど好きでどうしても着たい!という思いがなければ、あえてメインで着る必要はないのかな、と思います。
【アフター】
色だけで見ると、わ!派手!と思ってしまう色でも、似合う方は調和して、華やかさを引き出してくれます。
もちろん、TPOによって、華やかさをそこまで求めなかったら、Yさんの場合だったら、青み度合いと鮮やかさはそのままに、色を薄くするという方法もありますよ。
でも、黄みがあって濁っている、損に見せる色は避けた方がいいかな、と思います。
派手顔さんのちょうどいいメイクの塩梅
パーツがはっきりしている顔立ちの方=派手顔、と表現していますが、Yさんも目鼻立ちがはっきりしているタイプです。
このような方は、メイクをやりすぎると、かなりのインパクトが出て派手になるので、メイクを意識的に抑えている方が多いように思います。
Yさんの最初のお悩みにもあったように、「メイクしても変わらないな気がする」というのは、やっぱりメイクがかなり薄いのです。
でも、フルメイクだとすごく派手になる・・・というジレンマがありますよね。
お肌は透き通るように色白で、色ムラもなく、透明感があるので、正直ファンデーションはなくていいです。
ただ、今回は、ひとつの例としてあえて塗っています。
その理由ですが、多くの日本人は平面顔なので、立体感を積極的に出した方が小顔効果が出たり、華やかさが出るのですが、派手顔の方は、あえて立体感を出さないことで、少し派手さが抑えられる効果もあるという実例として。
ここはお好みですね。私は、せっかく恵まれた素肌をお持ちの方は、素肌を活かした方が好きです(^o^)
とはいっても、ファンデーションはごく薄くしています。
色はYさんには濃い目のファンデーションの色を塗っています。多少濃いめを塗っても色黒にはなりません。
色白の方は、肌に合わせた白いファンデーションを勧められがちですが、白は膨張色なので、ぼわ〜っと顔が大きく見えます。
顔が少し引き締まったような効果があるのお分かりになれますでしょうか?
メイクは、青みピンクアイシャドウ×メタリックシルバーのアイライン。
アイシャドウの締め色に濃い色は使っていませんが、これで充分華やかです。
目元が大きく二重の幅がはっきりしている方は、濃い締め色を塗ると、すごく派手顔になります。
そういう意味でも、アイシャドウのパレットになっているものって、全色使うには向いていない方も多いんですよね。
眉は少しだけ下がり気味だったのを少し上げるように修正しました。
眉が下がっていると、寂しい印象が出てしまいますが、華やかなお姉さん顔には、下がらない方がお似合いです♪
アフターは、どこから見ても、女性らしい柔らかさを持った、綺麗なお姉さんですね!
皆様は、誰しもが美人の才能を持っていらっしゃいます。
もし、そんなもの見つからない、と思う方は、ただ気付かずに発掘していないだけだと思うのです。
私は、その才能を引き出し、最大限に伸ばす職人です。
ただ、見た目だけ見て着せかえ人形のようにやりたいのではなく、もっとクライアント様が人生に何を求めているのかを理解して、それだったら、この方向が近道では?と戦略を考える人、みたいなスタンスですね。
こういう職業は、キラキラ女子のお仕事みたいに思われがちですが、私の場合ちょっと違うかなぁ?という感じです。
たまたまファッションというツールを使っていますが、やっぱりコンサルなんですよね。
皆様が、ご自身の才能に気付き、そして自分らしくイキイキと人生を楽しまれるお姿が何より幸せを感じます。
幸せそうな人って、周りを幸せにする力があります。
私はその幸せをいつもおすそ分けしていただいているな、と感じています。
皆様、宝の持ち腐れにならないように、思い切り、美人の才能を開花させてくださいね!!
そのためのお手伝い、しっかりさせていただきます。