Nさん(50歳・会社員)は、別の場所でファッション診断を受けられ、そこで言われたセクシー系やかわいい系のお洋服を着られていらっしゃいました。
巻き髪、まつげパーマでくりくりぱっちりだったんです。
しかし、会社でマダムセクシーと言われることがお悩みとのことでした。
過剰にセクシーが強調されるのはなぜ?
本来、セクシーが似合うタイプだと、あまり性的ないやらしさは感じられず、嫌味がない状態に仕上がります。
藤原紀香さんとか杉本彩さんとか、カラッとしたセクシーですよね。
しかし、そのセクシーさが過剰に出たり、なんとなく違和感を感じる場合というのは、もともとセクシー要素をお持ちになっていない方に起こりがちな現象です。
Nさんの場合も、セクシーさが悪目立ちして、過剰に出てしまうタイプでした。
Nさんはアーバンタイプ。クールでスタイリッシュな装いが得意なタイプです。
このようなタイプの方が甘さのあるセクシー路線に行くと、「頑張りすぎている感」が出てしまって、それがまた周りから見ると、空回りに見えてしまいがちです。
「女性らしさ」の出し方は人ぞれぞれ
Nさんは、大人の気遣いにあふれ、所作も美しい女性らしい面をお持ちです。
しかし、ここで、女性らしい雰囲気=フェミニン寄りのファッションというのは若干短絡的かな、と思います。
女性らしいという解釈は人ぞれぞれに違っていて当たり前だし、その人が持つ「女性らしい魅力」もそれぞれ違う形で存在しているからです。
Nさんは、クールでかっこいいスタイルから自然と醸し出される中に、「Nさんらしい女性らしさ」が光ります。
Nさんには、最初に髪の毛をストレートボブに変えてもらい、メイクもまつげパーマをやめてもらって、ナチュラル系に変えました。
コーディネート自撮りレッスンの様子
コーディネートレッスンもすごく頑張ってくださっていました。
左:コーディネートレッスン初日
スカートと靴に甘さがあり、全体的にアーバンタイプのNさんらしい要素がありません。
甘いアイテムを使う場合は、1つくらいに抑えた方がいいので、この場合だと、シャープなポインテッドトゥのパンプスを持ってきた方がよかったと思います。
また、トップスが長くバランスが良くないので、このスカートだと、トップスはインにしてベルトをした方がいいですね。
バッグの素材がカジュアルなのでかっちりとした素材の方がきちんと感がプラスされやすいです。
中:コーディネートレッスン2日後
これは色のトーンが合っていなかったパターン。
バッグ、パンツ、靴をグレー系で揃えたつもりでも、実はこれが全てトーンがバラバラなのでまとまりなく見えてしまいます。
また、靴もバッグもパイソンなのですが、ひとつに絞るといいですね。
黒のカーディガンもここでは重いですね。
パンツも、苦手なテーパードなので、腰回りが実際より大きく見えがちです。
右:コーディネートレッス7日後
細身の黒のパンツとトップスの黒のワントーンコーディネートに、青みの紺と、アイスグレーの小物でアクセントを付けたコーディネート。
パイソンの靴もいいアクセントになっています。
すっきりまとまっていて素敵!
真ん中に比べると同じパンツスタイルでもスタイルアップもしていて、すごく洗練されました。
このように、新しいものを買っていなくて、自分が持っているお洋服を使ってコーディネートを作っても、細部をきちんと計算するか、しないかで、ここまで変わることができます。
そして、最後に改めて最初のお写真をご覧下さい。
自分らしくコーディネートも思いのままに操ることができるようになったNさんのお姿です。
革のジャケットをクールに堂々と着こなされていて、重くなりすぎないように水色のスカートで柔らかさも取り入れていらっしゃいます。
お顔を出していなくても、シャープな中にすごく女性らしさが溢れているのがおわかりになりますよね。
落ち着いていて、優しくて、かっこよくて、オシャレで、女性からも憧れられる魅力を手に入れられたと思います。
Nさん、これからも、Nさんだけにしか出せない「女性らしさ」を極めつつ、楽しんでください!