すごく反響が大きかった、このメイク記事のAさん(39歳・会社員)のファッション事例です。

クライアント様データ
Aさん(39歳・会社員)
パーソナルカラー:ほどよい青み/鮮やか/濃い
体型データ:H型
印象分析:アヴァンギャルドタイプ
Aさんのお悩みは、お子様も小さく、「買い物に時間をかけられないのでいつも無難な服ばかり買ってしまって、自分らしさがなくて面白くない」ということでした。
自分に似合うものを知らないで、「便利そう」「これなら無難に着られそう」という視点だけで選んでしまうのは、大人世代のあるあるですが、満足感がないので、何を着ていてもしっくりこないという状態になりがちです。
アヴァンギャルドタイプは「無難」が一番難しい
Aさんは、印象分析ではアヴァンギャルドタイプ。
アヴァンギャルドタイプにとって、「無難」が逆に一番難しいファッション。
なぜなら、もともとお持ちの華やかさが引き出されにくく、過剰に「地味」な印象になりやすいからです。
アヴァンギャルドタイプは、華やかに、カラフルにすることで、オーラがぶわーっと出てきます。
これまでAさんは、苦手な濁った黄みがかった色ばかり選ばれていたそうですが、似合う色に変えるだけで、
雰囲気が全く違うのがおわかりいただけると思います。
また、着痩せもしていますよね。
似合う色のボトム着回し事例
Aさんの職場は、ファッションに自由度がありますが、とはいえ、やりすぎは禁物です。
なので、アヴァンギャルドタイプらしいポイントは入れつつ、合わせるものはやりすぎ感がないように、ベーシックカラーを持ってきています。
肉眼だとスカートはショッキングピンク、パンツは赤紫です。
この2つの色は、Aさんのパーソナルカラーの中でもベストな色なので、Aさんを象徴するカラーでブランディングということで、似た色ではありますが、スカートもパンツも持っていてもいいと思います。
トップスは手持ちのもの全てに合わせやすく、スタイルもよく見えるものをチョイスしました。
トップスを変化させようと思う時は、柄や色だけを変えることに気を取られがちですが、カットソーとサマーニットのように素材を変えることで、同じ色であっても、雰囲気をガラリと変えることができます。
ロングボトムの事例
左:後ろ姿にもポイントがあるギンガムチェックのブラウスとこのパンツの組み合わせがすごくかわいかった!
ブラウスは、Aさんお手持ちのキレイめなくるぶし丈のセンタープレスの9部丈パンツとも合わせやすいです。
スタイルアップの観点でいうと、本来はブラウスの裾はこのように丸まっていなくてストンと落ちている方がよいのですが、まぁ許容範囲かな。
それを上回るくらいお似合いでした。
中:チュールスカートは甘々になりすぎないように、ブラックなど落ち着いたカラーを選ぶと大人っぽく着られます。
右:カラフルなストライプスカートは、Aさんが一番心動かされていらっしゃったアイテム。
こういう、心にグッとくるお洋服も大切です。
いずれも試着用の靴で合わせて頂いていますが、靴やバッグを変えていくことで、通勤用の雰囲気、プライベートの雰囲気、と変えていくいことができます。
似合うものも着方を間違えると着太る
「これは似合うと思ったのに着てみたら太って見える・・・」
と、似合うお洋服を選んだはずなのに、お家で着てみると全然素敵に見えなくて、お蔵入りになってしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
多くのケースでは、そのお洋服自体が体型に合っていなかったり、サイズが合っていないことが原因ですが、実は、着方を間違っているだけ、というパターンも少なくありません。
ここで実例をひとつ。
Aさんにご協力いただき、この記事を書くことができています。
Aさん、本当にありがとうございます!!
さて、上記のお写真、左側は、体つきがややしっかり見えますよね。
ちなみにAさん、定期的に運動されていてスリムな体型で、決して太っているタイプではありません。
しかし、Aさんご自身も左は「お腹が大きく見える!気になる!!」とおっしゃっていました。
しかし、右側は、同じ日なのに、スッキリしていて、お腹もぺったんこです。
腕周りもスッキリしています。
これは何が違うのでしょうか?
まずはトップスです。これは洋服自体が体型に合っていないケースです。
袖の形は、肩の形に大きく影響します。
肩幅や肩の骨の形、他の体の部分とのバランスなどで似合う袖が変わってきます。
ここに解説を書くと長くなるので、詳しい説明は省略しますが、いわゆる一般的な骨格診断とはまた違います。
Aさんの場合は、キャップスリーブが腕をスッキリに見せてくれます。
また、トップスの素材も左の方がやや厚みがあるため、実際よりも体にボリュームがあるように見えてしまいます。
Aさんの場合は、生地にボリュームがない方がよいタイプです。
そして、スカートですが、左側がお腹が大きく見えてしまうのは、着方が原因になっています。
左側は、スカートをウエストの高い位置で履いています。
Aさんのように、全体的に体の幅が同じ太さで直線的になっている方は、ウエストの上の方で履くと着太ります。
Aさんは、腰骨のすぐ上の位置までボトムを下ろした方がスッキリ見えるタイプです。
あとは細かいことですが、ウエストにリボンを巻くタイプのものは、ねじれさせないことです。
ねじりのわずかなボリュームでも着こなしに影響が出るので、ねじれないように巻きましょう。
Aさんも、「全然太って見えなくなった!」と喜んで下さいました。
もし、皆様も、デザインはいいはずなのに、なぜか着太りしたり、逆に貧相に見えたりするものがあれば、ご自身の体の特徴に合わせた着方ができているかどうかチェックしてみてください!
余談ですが、Aさんは姿勢がとってもいい!!
改めて、姿勢の美しさって大切だなぁと思いました。
今回はアクセサリーもたくさん手に入れられていました。
アヴァンギャルドタイプは、お洋服が「普通」になってしまう場合、アクセサリーがすごく重要な役割を果たしてくれます。
Aさんが、ファッションって楽しい!!と何度もおっしゃって下さったのがとても嬉しく思いました。
人間、洋服は毎日着ます。
ただの消耗品として、義務として何か着ていればよし、とするのか、
自分を輝かせ、楽しいものだとするのかで、人生は大きく違ってくると思います。
毎日のことが楽しくなることは、生活にとてもハリが出てくるからです。
Aさん、太陽のように明るく華やかな佇まいで、思いっきり輝き続けてください!!!