私は、一般的な骨格診断メソッドは使っていません。
ただ、お悩みの方は、そのキーワードで検索をして、記事を見つけて下さるので、あえて言葉を使っています。
語ると長くなるので、なぜこのメソッドを使っていないのかは、こちらをご覧ください。

さて、今回は、そんな一般的な骨格診断では、似合うファッションが見つけにくい方の事例です。
クライアント様データ
Mさん(31歳・会社員)
パーソナルカラー:黄み/クリア/薄い
体型データ:H型(筋肉質な長方形)
印象タイプ:キュートタイプ
顔と体の印象が間逆なタイプ
典型的に、お顔の印象と、体の印象がバラバラのタイプですね。
Mさんは、一般的な骨格診断ではなんの疑いもなく、「ストレート」と診断される、筋肉質で体つきがしっかりしているタイプです。
そういう方はとても多く、骨格診断や顔印象分析など、体と顔を切り離したファッション分析では、似合うファッションが見つけにくいタイプかと思います。
Mさんの場合は、体型からくる印象よりも、お顔、立ち居振る舞い、声、しぐさ、キャラクターなどから、キュートタイプが優勢になるタイプですが、私の場合、顔の印象より、体型からくる印象の方が強く出るタイプもいますので、本当に人によりますね。
ビフォーでは、骨格ストレートとしてのファッションとしては大きく間違ってはいません。
でも、Mさんの魅力を引き立てているかというと、ちょっと違う感じがしますよね。
Mさんのお悩みも、「地味になってしまう」でした。
Mさんは、こんなにかわいくて恵まれた容姿でありながら、自信がないとおっしゃっていました。
人からどんなに褒められても、結局自分の心で確信が持てないと自信って持てないのですよね。
思い切り自信が持てるような、Mさまの魅力をたっぷりと引き出していきます。
筋肉質タイプはキュートタイプの洋服は着太りしやすい
大人になっても、少女のようなかわいらしい魅力を持っているのがキュートタイプ。
ただ、体つきが割としっかりしているタイプは、キュートタイプがお似合いになりやすいお洋服で着太りしやすいのですよね。
そこがまたお悩みにつながりやすくもあります。
まずは、細い足はあえて太く見せることはしない方がいいので、パンツは細身の方が全体がすっきり見えやすいです。
トップスもできるだけ、生地に厚みがなく、落ち感があるものの方がベスト。
ボトムがキュートらしい要素が少ないので、トップスにふんだんに盛り込みます。
よく、骨格ストレートはウエストマークはしない方がいい、と言われるのですが、むしろそれはコーディネートによるかな、という感じですし、やった方がスタイルがよく見えることも多々ありますね。
このトップスの場合、ウエスト締めなかったらボワッとしたシルエットになって余計に着太ります。
アフターはちょっと上から写真撮っちゃったので、全体のバランスがわかりにくくてごめんなさい。
首が詰まったもの×フレアスカートも、一般的な骨格診断ストレートではNGと言われるものですが、それも選び方次第です。
キュートタイプは、むしろ胸元をバーンと開けてセクシーになると、雰囲気的に過剰にいやらしく見えることもあります。
ふわっとしたブラウスは、着太りしやすいアイテムなのですが、生地が薄いものを選べば、デザインがふわっとしていても着太りしにくいです。
で、ここでも、ウエストマークしない方がいい!とこだわりすぎて、ボトムからブラウスをアウトにして着ると、それは全体のバランス的に、おかしなことになるので、やっぱりここはインにした方がいいパターンです。
スカートはウエストがぼわっとしていると着太りしやすいので、あまりギャザーが入っていないものを選んでいただければ大丈夫です。
別にタイトスカートにする必要もないですよ。むしろキュートタイプがここでタイトスカートを選ぶと、やっぱり雰囲気的に堅く見えて「会社員」みたいに見えます。
会社では大いにありですが、プライベートまで会社員に見える必要はないかなーと思います。
MIROIRのショッピング同行とは?
ショッピング同行では、特に欲しいものを事前にお知らせいただければ、そちらを中心にご紹介するようにしています。
今回のリクエストはこんな感じでした。
・羽織り(1枚は欲しいです)
・トップス(全然ないので3枚は欲しいです)
・スカート(一枚は欲しいです)
・アクセサリー(いくつか欲しいです)
・バッグ (良いのがあれば)
・インナー (オススメがあれば)
・パンプス系(長時間歩いても疲れにくい良いのがあれば)
はーい、2時間のレッスンで全部網羅しました〜(*^^*)
MIROIRのショッピング同行は、ただ私がお洋服を選んであげることが目的ではありません。
診断結果に照らし合わせると、どこがポイントになってそのアイテムを選んだのか、どの程度までなら、自分のタイプと違うアイテムでもOKなのか、どういうものとコーディネートしていけばよいのか、などの解説がメインの、「診断結果を活かすための実践レッスン」です。
ちなみに、特にコレ、というものがなければ、私が勝手にお勧めを選んでいくので、リクエストはなくても構いません。
靴に関しては、足のサイズや履き心地は妥協したくなく、今回行けたお店で、足幅が合うものがなかったので、ご自身でじっくりと探していただくために、どういうデザインや色を選んだらよいか、という「選び方」をアドバイスさせて頂きました。
だいたいの予算もお伺いしていれば、ワードローブを揃えるにあたり、どこにお金をかけて、どこはプチプラでもいいのか、などのバランスのお話もします。
キュートタイプ×求心顔のメイク
【ビフォー】
【アフター】
あふれる幸せからつい笑顔になってしまい、ビフォーと同じ感情が入らない普段の目の大きさがわかる写真が撮れなかった(笑)
キュートタイプのメイクの特徴として、「わざとらしい作り込み」は向いていません。
もともとお肌がキレイなこともあって、(内側からしっかり水分があって、みっちみちの弾力♡いいなぁ♡)
ファンデーションも少量をしっかり密着させただけです。
ビフォーの眉はちょっと分かりにくいのですが、眉尻の方が太くなる短い眉で、若干弓なりの下がり眉のような感じでした。
また、求心顔さんは、とにかく「外」にポイントをおきたいので、眉も長くした方がよいです。
下がり眉は、寂しくみえやすいので、眉自体も長くつつ並行気味に。
といってもやはりキュートタイプは「描きました!」みたいな雰囲気は合わないので自然な自眉のように仕上げています。
アイメイクも「外」にポイントをおくために、横割りではなく、縦割りでアイシャドウのグラデーションを付けて、目尻にポイントをもってきます。
目尻は上下を囲むように締め色で囲んでいます。
キュートタイプはなんといっても、まつげをバッチリ上げるのが似合う!
ボリューム&カールタイプのマスカラで存在感をしっかり出します。
Mさんは、目幅が広いので、ビューラーはワイドタイプ(幅広の目用)を使わないとうまくまつげが上げられません。
ごく一般的な資生堂のビューラーのカーブでは、目尻や目頭のまつげが挟めないのです。
ビューラーがうまく使いこなせない方は、目幅がビューラーのカーブが合っているかチェックしてみて下さい。
私はほとんどの大人メイクで、チークを範囲広く塗ることはしません。
幅広く塗るタイプは、頬がこけているタイプか、キュートタイプくらいです。
幅広いチークは顔を大きく見せるので、他のタイプは要注意なのです。
キュートタイプは、ほおがぷっくりしているのが似合うので、若い子と同じような幅広くふんわりとチークを付けても似合います。
ただ、Mさんは、顔の中心ではなく、やっぱりここでも外側の方に付けていきます。
全体の色味はパーソナルカラーに合わせて、フレッシュなオレンジ系で。
似合う色味を使うと、生き生きとして見えます。
自分の魅力を最大限に活かし、それを表現する方法を知ると、自信はどんどんついていきます。
もう、この心からの笑顔!!
別に私は、笑って!とは言っていないのです。
自然に笑顔になっちゃう。
この、うれしくて、幸せで、ついつい笑顔があふれる姿は、Mさんの魅力を何百倍にも増しています。
幸せな未来しか待っていない!!そう思わせてくれます。
こういう笑顔が見られることが、このお仕事の醍醐味ですね。